豊の
「どうしたの?音和」
は魔法の言葉。
私の口を開かせて、すんなりと気持ちを口に出させるんだ。
だからその時も……
「豊が好き…」
豊への想いが口から出た。
それを聞いた豊の顔を見るのが怖かった。
豊は優しいから、断り方に困るんじゃないかと思った。
でも勇気を出して見た豊の顔は…
今まで見た数倍以上優しくて、
プラスしてハチミツをスプーンに5杯は入れた様な…甘さが含まれた笑顔だったんだ。
初めて見る笑顔だった…
その笑顔と一緒に初めての言葉もくれた。
「好きだよ音和。誰よりも」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…