―――――
何をお願いした?
俺は、「音和が幸せになりますように」って言ったよ。
―――――



もう……お互い自分の事じゃないじゃん……




―――――
じゃあ、バス停に行こうか……
―――――



私は来た道を引き返す。


バス停に着くと、数分でバスが来て乗り込む。


―――――
音和………


好きだよ。
―――――


座って見た文章に、胸がギュッと軋む。



―――――
一緒に海来れて良かった。
去年の夏は、音和受験生だっから一緒に来れなかっただろ?


本当はさ…

本当は…


これからもずっと、音和の隣に居るのが俺でありたかった。

音和と一緒に高校に行って、
俺が二年先に、大学や社会人になって、

社会人になって落ち着いたら結婚して、

小さな家でも良い、娘や息子が居て音和がいて俺がいて、