日は変わって、次の日。
もう夜になっていたので、あれから公園で解散して、
今日の放課後に豊の家に行くことにした。
教室には明日香と華那はもう来ていた。
「あっ!おはよ~音和~」
「音和、おはよ!」
二人は、教室に入って来た私に気付いて、元気良く挨拶してくれる。
「おはよ~」
答える私に、二人は唖然としていた。
「……どうしたの?」
2人の顔を交互に見る。
「何か音和…」
「顔が柔らかい…」
ああ……優也と豊を探す旅をしてて、一目見てわかるくらい私は戻れてるんだ……
「はよ……音和…」
後ろから声がすれば、眠そうな優也。
「おはよう」
挨拶を返す私の側で、明日香と華那が驚いていた。
明らかに前よりも親密になってる私と優也…
優也が自分の席へ行くと、
「ちゃんと後で訳教えてよね!」
と口を揃えて言う、明日香と華那。
昨日、自分から後で話す事を言ったから、無理矢理聞こうとしない2人。
直ぐに何も無かった様に楽しい話をする。
凄く優しい子たち。