今度は今までの短文とは違った。


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「RIBBON」の絵本読んでくれたかな?

二人にはこれから5つの事をして欲しい。

1.2年4組の教室。窓際前から二番目の席。

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続く文章はあるが長文なので、私たちはそのまま2年の教室に向かう。


授業終了時間をだいぶ過ぎた放課後なので、教室がある校舎にはあまり人が居ない。


誰ともすれ違う事無く、教室に着いた。


窓際の前から二番目…


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ここが俺の過ごした最後の席。因みに午後は日が当たって昼寝には調度良い特等席。
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私はその席に座った。




ここが、豊の席………


机には無数の落書きがあって、今の席の人の落書きかもしれない。


「これ……豊さんじゃない?」

すぐ隣の窓枠を指差す優也。


そこには、
「とわ」と小さくシャーペンで書かれた文字……