それは何か解らないけど、優也と二人で探したい。


私の事をよく知る豊だから、だからきっと私を良い方向に導こうとしてくれてるんだろう。





教室に入ると、待っていた明日香と華那が私を心配したような面持ちで居た。


「音和…」


私を呼ぶけど、その先は言わない2人。聞いて良いのか迷ってるようだ。



「ごめん、明日香…華那…今はまだ言えないけど、少ししたら必ず私から言うから…」


私は一人じゃない。豊は居ないけど、優也がいる。
あれは豊の言葉だけど、優也は「音和は大丈夫。俺がついてる」って言った。


それが心強くて、自然とそんな言葉が出た。



明日香と華那は一瞬驚いた顔をしてから「待ってる」と笑顔で言ってくれたんだ。