―――――
音和へ

この旅は優也と二人で行く事。決して一人では行っちゃ駄目だよ。

まず、放課後新聞部へ行って、3年の矢野って奴を訪ねて。

パスは、俺があげたリボンのネックレス。それを見せればわかるから。

―――――



「新聞部の3年矢野さん…」





横から紙を覗いて見ていた優也。


優也も中身までは見ていなかったようだ。




「まぁとにかく、放課後になったら行ってみよう」



優也の言葉に私も頷いた。