「わかった!一緒に行こう!」


必死に言う私の顔を見て、優也はフッと顔を歪めて笑った。



「そんな必死な顔も出来るんじゃん…

良かった。これ以上このままにさせといたら、音和壊れちゃいそうだったから」




優也は「はい、どーぞ」と言いながら、いつも通りの無表情で私に封筒を渡した。





震える手でそれを受け取り、中身を見る……


中には一枚の紙。



そこには文字が書かれていた。


久しぶりに見る豊の字だった…
間違いない。これは豊が私に残した何かだ……