多分豊は自分の身体の弱さを知ってて、終わりを予想してたんだ。
だから私との時間を沢山作ろうとしてくれた。
だからあの日……
「大丈夫?」
「音和に会えないよりは大丈夫」
そんな風に言っていたんだね……
豊は私に沢山のものをくれた……
両手に抱えきれないくらいの大切な想い。
豊は私に沢山「大丈夫」「頑張れ」「好きだよ」と支えの言葉をくれた。
私は豊に何をあげられただろうか?
いつも豊に頼ってばかりだった。豊の優しさに甘えてた。
そんな私が豊にあげられたものなんてあるの?
貴方の居ないこの世を…
どうやって生きれば良い?