あぁ…
あたしてっばなんか乙女!!!

本当、恥ずかしい。


「どうかなさいました?」



いい香りとともに近づいた零の顔。


くんくん……っ

かいだ事あるいい匂い。


あたしがあげた香水?



「あたしがあげた香水…してくれてる?」


「あ…えぇ。気づきました? 早速使わせてもらいましたよ」



零の妖艶な笑みと、大人っぽい香水の香りはすごくあってる気がする。


うわ……

ドキドキしてくる。



「あ、そう……」



それを隠すように目線をそらし、また歩き始める。



「……っ!」



ちょこんっと零の左手に触れてしまった右手が熱を帯びた。