……なんであたしと川崎先輩の会話って…こう、もっと弾まないんだろう。



あたしがもっと雄弁で、先輩みたいに賢い人だったら、もっと楽しいのかな。



頬杖のまま再び勉強に取り掛かった先輩を盗み見て、小さく溜息を零した。



そして、ポケットの中身を、きゅっと握った。



……先輩。


あたし、これからも先輩の彼女でいれる自身ないんです。


だけどどうしても好きて、彼女でいたくて。


だからせめて「友菜」って呼んでほしいんです。



これって、ワガママですか?