「いいのよ。」


美琴に抱きつく。
美琴は紗香の頭を撫でていた。



「お取り込み中悪いんだけどさ……ごめん。
私たち最低なことしてしまった。謝っても許されないよね。ほんっとにごめんね。」



「許すよ。」


美琴は目を見開いた。


「ちょっとなんで許すのよ!紗香に最低なことしたのよ!?
あんだけ嫌がらせされたのに。傷だってこんなに付けられて……許すの!?」


「私もまだ完全に許してはない。だけどもういいの。謝ってくれたんだしさ。
山方さん…約束してくれる?」