―――トイレの外



「もう…開けてくれない。宮島なんか言ってよ……。
もうこんなに苦しんでる紗香を見たくない。」



「あーあー、分かったよ!」



「よかった。」


「おいっ!
未島が居るって事くらい分かってるんだよ!鍵開けろよ。
なぁっ!?早く開けねえと本気で怒るぞ?」



「梓!宮島君だよお!」


涙目になりながら叫ぶ。


「ヤバイわね。本当にやめとけば良かったわ……もう私たち終わりね。私のせいでごめんね。」


泣きながら下を向きながら言う。

「大丈夫だよ。」


その声と共に顔をあげる。


「そうだよ。私達も悪いんだしそんなに泣かないでよ。私だって泣いちゃうじゃんかぁぁぁ。」