「むかつく…。嫌がらせなんか絶えてやるから。多分ね」



「紗香ーーー!どうしたの?下駄箱がやけにうるさいから来てみたんだけど…」


走って来た美琴が言う。



「なんか、嫌がらせされた。」


はっきりと言った。
美琴が嫌な顔をしたがあえて
聞かなかった。



「なにされたの?あと誰にされたの?」


「山方梓と先輩がしたの。これされたの。」


美琴の顔が怒りに満ちていた。


「はぁぁぁぁああ!?最悪やん!私なにか言ってくる!」



走ろうとする美琴に
腕を掴んだ。

ガシッ

「駄目……。行っちゃ駄目。私大丈夫だから…。」