大和は頭をフル回転させた。
そしてある事を思いついた。


そうだ…。
俺の自転車!!

運動能力には自信あるんだ。
絶対間に合う!!


しかし、大和は迷っていた。


こんな所で、こんな時に、正体をバラすのか?
でも、バラさずにチャリをこぐことはできない…。



そんな大和だったが、友里をみて決心がついた。


こんな時に自分の立場だけ守って…、友里傷つけてどうすんだ!!



大和はその場でウィッグと女子の制服を脱ぎ捨て、カバンの中の自分の制服に早着替えした。