大和は何があったのか問い詰めた。


友里の祖母が心筋梗塞で見つかったこと。

今は市内で一番大きな病院に運んでいること。

一刻も早く友里を病院に連れていかなければならないこと。



「じゃあ早く連れてってやれよ!!」

大和の声が荒くなる。


しかし、永村の顔が暗くなる。



「なんか問題あんのかよ?」

大和は永村の胸倉につかみかかる。



「教師は、全員電車通学だから…。

病院は駅から遠いから…、
電車は時間がかかりすぎる…。

かと言って車を手配するにも…。」



大和は悔しそうな顔で永村から手を離した。