「まぁ!なんて可愛い!!」

大和の母が大輝に駆け寄った。


「昔の大和みたいだわぁ♪
くりくりしたおめめがワンちゃんみたいね~。」


大和の母が頭をよしよしと撫でる。




「大和~。髪乾かして。」


「うるせぇ。
今それどころじゃねぇんだよ。」


「おい。クソガキ。
今、姉ちゃんに対してなんて言った?」


「うるせぇっつったんだよ。
聞こえねぇのかクソババァ。」


「あ゛ぁ?!」


―ドカッ!!―
大和の姉が壁を殴る。


「ビクゥッ!!!」


「姉貴。俺より先に大輝がビビってるから…。」