「その時はバスケ部もやっていたの。
人気もあって、先輩からも可愛がられていた。
でもある日、三年生が部費を悪用している事に気付いてしまったの。
止まらない嫌がらせ…。
どんどん傷だらけになっていった。
退部したら退部したで、罪をきせられて…。」
サキは氷をまわすのをやめて、アイスティーを一口のんだ。
「大和先輩…。
そんなことがあったのか。
その罪は結局どうなったの?」
「たしか、バスケ部のOBが解決したそうよ。」
「そうか…。
思っていたより大和先輩はまっすぐかもしれないね。」
優哉は笑いながらサキに言うと、サキの表情が暗くなった。
「それがね…。
変わっていくのよ。」