そして、さっきより強く、でもさっきより優しく、友里を抱き寄せた。
「今は思いっきり泣く時間だ。
気が済むまでないたらいいよ。」
大和がそういうと友里は声をあげてないた。
大和は、自分のことが分からなくなった。
なんでこんな事をしたのか。
なんでこんなに気になるのか。
でも、同情なんかじゃない事だけは分かっていた。
そんなこんなでボーっとしていると、女装したまま家に帰っていた。
母さんは大騒ぎ、父さんは見とれる、姉貴にはひかれる。
学校に制服をとりにもどると、見回り中の永村にばったり。
大和にとっても散々な一日だったそうだ…。