―昼休み―
掃除がおわり、昼休み開始の合図がなったころ、大和は勢いよく教室のドアをあけた。
「いや~、昼休みというのは素晴らしいな!!諸君!」
「テンション高いな大和。
お前いつ起きて今学校にきたんだ?」
「おう、和哉!!
さっき起きて今きた!!」
和哉は深いため息をついた。
「お前、昼休みにくるときはテンション高いよな。
いつも超クールなくせに。
二重人格かよ…。」
「おれはおれだッ♪」
和哉の深いため息と大和の得意げな鼻歌をかき消すように、校内放送が流れた。
―ピンポーン―
《3年生の澤村君。澤村大和くん。至急、職員室までいらしてください》
「…告白か?!」
「いや、どう聞いても教師の説教だろ。」