「えいっ☆」

えりは友里の頬を人差指でつついた。


「え、えり?」


「やわらかいね~♪

好きな人が近くにいるときとか、その人の事を考えてる時、ぽっぺがやわらかくなるんだって!!」


「そ、そうなんだ…。」


「迷信とかじゃないのよ。
なんでか分かる?」


友里は首をよこにふる。



「どんな風にしてても微笑みそうになる程、顔の筋肉がゆるゆるだからよ。

自分はすっごい緊張顔だっていう人でもね、ほころびそうな顔を一生懸命押さえてるからなのよっ!!」




そういってえりはニカッと笑った。