「はい。ここの問題を…
平塚におねがいしようかな!!」


「は~。よかったぁぁぁ!!」
「優哉!頑張れ!!」
「優哉く~ん」


安息の言葉と応援の言葉が飛び交う教室の中心を、堂々と歩いていき黒板の前に立つ優哉。



―カッカカッ…コロン―


迷うことなく答えを書き、チョークをおく。


「…正解だ。
みんなやりかたわかったか?」



「…あの。」


優哉が先生に声をかける。


「ん?どうした?
平塚…くん」


「手、洗ってきていいですか?」

「お、おぉ…。」

「ありがとうございます。」



教室がシーンとした。