「私の、彼氏になっていただけませんか??」
そう言った後に、友里は耳まで赤くなった。
大和は安堵の表情ではっきりとこう言った。
「はい!!」
その声は店内に響き渡り、客も店員も全員2人の方に視線をむけた。
会計の時に店員に注意されながら、友里と大和はこっそり手をつないでいた。
2人は改札口までの間、お願いしますを2人で言いまくって笑いあいながら歩いていた。
別れ際、大和はこういった。
「付き合ってる事は、必要な人以外には秘密にしておこう。」
「はい!!
大和先輩のファンになにかされそうですから…。」
「それ嫌み??」
冗談を言い合って、まるでずっと昔から恋人だったように、2人は笑いあう。
待ちをオレンジ色に染める夕焼けは、2人の顔を真っ赤に染めていた。