「サク先輩ってモテモテなんだから」


「女にしかモテないけどね。さっ、予約時間に遅れるからレストランに向かおう」


三橋はあたしの腕に組んできて嬉しそうに頷いた。


そんな三橋が“可愛い”と思うと同時に、“羨ましい”と思ってしまう自分もいる。


あたしには好きな男と腕を組んで歩くなんてできっこないから―――