「ただいま」


仕事を終えて家に帰ると亮太から借りたGalfiaのCDを聴いた。


すごい……。



やっぱりあたしがこの前聴いた久弥の歌声だ。



なんだか近いように感じていた久弥を遠く感じて寂しく思う。



「まぁまぁ!!いらっしゃい!!!」



下の階からお母さんの大きな声が聞こえる。



こんな時間に、お客さん?



「サク!!!海藤さんがいらしたわよ!!!」



海藤さん……?



「久弥!?」



あたしは驚いて階段をかけ降りると玄関には久弥とお母さんが。