「桜にキスしてぇ、あっ、もちろんディープね。それから服を脱がして、あっ、意外と胸でけぇ、ぐぁ」


「誰がそんな話しろって言ったのよ」


あたしはこの変態発言する男に目掛けて先ほどのメモ帳を投げつけた。


それは綺麗にヒット。


「ちょっと!!商売道具に何するんだよ!!」


「うるさい!!とにかく服着てよ!!!変態!!!」


色気の漂う体に思わず目を反らす。



「全裸のやつに変態って言われても説得力ないんですけど」


全裸……?


恐る恐る布団の中を見るとあたしは生まれたままの姿。



「キャァアア!!!」


本日2度目の叫び声が響き渡った。