「あっ、起きたんだ。先にシャワー浴びたから、桜も入ってきたら?」


「キャァアア!!!」


多分、今まで生きてきた中で一番の大きな声だった。



「あ、あんた、誰?」


「は?」


あたしの問に男は眉間に皺を寄せた。


「覚えてないの?」


あたしは無言で何度も頷いた。



「教えてやるよ。まず…」


この男が誰なのか、なんであたしはここにいるのか、


それが知りたい。