「三橋、乾杯」


向かいに座っている三橋とこの店自慢のワインを乾杯する。


「こんなお洒落なお店でサク先輩と飲めるなんて……幸せすぎです!!」


「んな大袈裟な……先週一緒に飲んだじゃん。駅前の、立ち飲み屋で」


「そのときと状況が違いすぎです!!」


店が変わっただけじゃないか。


でも頬を膨らませて怒る三橋が可愛いかったから、それ以上突っ込むのはやめた。