「美月ー!起きなさい!」

お母さんのうるさい声。

「もぉ……眠いんだって。」

「あんたバイトでしょ!?」

……バイト?


ガバッ


時計を見ると10時。

バイト11時からじゃん!

「なんでもっと早く
起こさないのー!?」

「あんたが起きないんでしょ!」

あぁ〜、やばいやばい!
まだ入ったばっかりなのに
早速遅刻なんてあり得ない!

私は北野美月。
明日から南高校1年生。

バイトは自転車で30分
程度の場所にあるコンビニ。

私の住んでる場所にも
コンビニはたくさんある
けれど、私は知り合いに
見られたくがないために
わざわざ遠いところを
選んだ。いまさら後悔。


ただ、私にはひとつだけ
いいことがある。