「太ももまでですよ」


膝上、スカートをくぐり太ももへ。


ある程度、脂肪ある太ももは柔らかさが感じられた。ああ、食べたいな……。


全てが欲しい。
愛しいからこそ全てを欲する。


欲望が夏川にしか向かない。本能が夏川を求める。理性が夏川のせいで壊れる。


我慢、我慢、我慢だ。


夏川はきっと俺を求める。


そのための前準備。

快楽を覚えさせ、更なる悦楽を求めるように。


人間は快楽に弱い。

ダメとわかっていても、悦が入れば止まらないものだ。


「終わりましたよ」


微笑んでみせた。

首だけ振り向いた夏川は艶やかな赤色をしていた。