『起きろぉ〜!』



ゆさゆさと 俺を 揺らす葵。




ゆ………揺らしすぎ。




「う〜………?


もう 朝?


あ………あと5分。」





完璧な演技!!


ははっ………!


『5分も なんも ないわぁ〜!


起きろ 言うてんねん!』



「ん………?


はっ!


お………起きたっ!


サンキュー葵!」



俺が そう言った瞬間


あの顔をする。



俺が 葵 って呼ぶとする。


あの顔。



切なそうな物足りなさそうな


あの顔。




気になるんだよ………




その顔。




『じゃっ!


早く 着替えてね!


私 下で ご飯食べてるからっ』



そう いうと階段を降りていく。




ご飯って………(汗)



葵のヤツ………


颯天家に 馴染みすぎてないか?



てか 確かに 着替えねぇとな。




俺は 制服に 手を伸ばした。