【圭吾 side】




☆*☆



チュンチュン………


鳥のさえずりで


目が覚めた。



「ふぁ〜っ!」


大きくあくびをする。



えっ!?



俺………


寝ちゃってたし!!



いそいで
ケータイを開く。



葵から のメールを開く。



内容は

『おやすみ〜〜』


という 可愛らしいデコメだった。



多分………



葵は 俺が そろそろ眠くなる頃だから


こういうメールを送ったんだろう。



葵とは ほぼ 毎日メールしてるから わかる。



だって


俺らは 幼なじみだから。



待て待て!!


今は 何時だ!?



時間は………



6時 25分………。



まずい………


そろそろ来る頃だ!!



寝たフリをせねば………!!




バタバタバタ………




すごい 勢いで 誰かが


階段を上がってくる。




ばたんっ



その音の正体が
俺の部屋の ドアを

思いっきりあける。




『圭吾〜〜!!
朝だぞ〜〜!!
起きてぇ〜〜〜!!!』



そう。


俺の幼なじみ………


葵 爽佳。




こいつは 毎日 俺を 起こしに来てくれる。




だが たまに………


ごくたまに
俺は 葵が 起こしに来てくれる前に 起きてしまうコトがある。



そんなトキは 寝たフリをする。



今日が そうだ。