やめた。




メールの


『俺ら 幼なじみじゃんかっ!』



という部分を 消した。




返信!



今度は 指があっさり動いた。



さっき のは なんだったんだ?



妙に 俺は


葵が 幼なじみ なんかとは認めたくないみたいだ。




なんでだろう。



葵の 何が不服なんだろう。




あ〜っ!



ムカムカするっっ!!



うが〜っ!!




“迷ったら…”




“相談して”




その言葉が


頭の中で 繰り返される。



よし。



決めた。



明日 部活が終わり次第…



占い館に行く。





もちろん 1人で。





☆*☆




俺 は まだ気づいてなかったんだ。



この 感情に。



この感情には



誰もが知る名前がついていたのに。




“恋”という名前が。




だが 俺 は


この トキ ひたすら


1人 で 突っ走っていた。



ただ がむしゃらに


この感情 がなんだか確かめるために。



それが 無駄なコトだとは
わからずに。