「由宇、弥英ちゃん、おはよう」
「和にぃ、ちゃんと買ってきてくれたんだね」
「おう、ちゃんとミルクティーもあるぞ」
俺がそういうと由宇は目をキラキラと輝かせコンビニの袋を持った。
「わぁー、あたしの好きなのばっか!和にぃ、ありがと」
「おう。弥英ちゃんが何好きか聞けばよかったな。ごめんな」
そういって俺は弥英ちゃんの頭を優しく撫でる。
そのあと弥英ちゃんもコンビニの袋を覗き込む。
「私もこのチョコ好き。和くん、ありがと。」
「ほんとに?これおいしーよね!」
にこにこと笑う由宇と優しく微笑む弥英ちゃんを見ているとどっちが年上かわからない。
「和臣、おはよう。あら、お菓子買ってきてくれたの?」
「ん、あぁ。由宇に頼まれたんだよ」
「そうなの、ほんと仲いいわね、あなたたち」
母さんがそういうと由宇は嬉しそうに笑った。