「・・さん。美麗さん。美麗さん。起きて下さい。お昼ですよ」
ソラ?
違う仁だ。
そっかあたしはソラの夢を見てたんだ。
「美麗さん?」
「どうしたの?」
机から頭をあげ仁を見ると心配そうな顔した仁がいた。
「どうしたのは、こっちのセリフっすよ!なんで泣いてんですか!?」
「え、泣いてる?誰が?」
「美麗さんっすよ」
あ、ホントだ。
頬に生温かい滴が伝ってる。
また泣いてたんだ。
あたしは、弱いまんまだ。
夢で泣くなんて。
あたしが弱かったせいでソラが・・・。
あたしのせいなのに・・・。
「何でもない。大丈夫」
「それならいいんですけど」
「お昼だっけ?」
「そうっすよ。食べるもん持ってきました?」
「持ってきてない」
「じゃ、学食っすね。俺も行きますから」
「うん」
そう言って仁と教室を出て食堂に向った。
「ここの飯美味いんですよ!」
「へぇ。そうなんだ」
「特に、煮魚定食とか和食がおすすめっす」
和食かぁ。
美味しそうかも。