「美鈴が料理でケガするなんて信じられない…」


「あの美鈴ちゃんが…」


理世ちゃんと浩太君が言う。



痛い…。


ば、バンソウコウ…。



私はリュックに入れてたのを思い出し、取りに行こうとする。


だけど


「きゃっ…」


私は思いっきり転ぶ。



すると


みんなが笑う。



わ、私…
ぼーっとしすぎ。


だめだなぁ、
こんなんじゃ。



だめだめすぎる。


…あ…


膝からも血が…



「美鈴ちゃん、今日は料理禁止!」


浩太君が私に言う。


「へ?」


「何か危なっかしいよ。」


「ご、ごめん。私はもう大丈夫…」


だめ、みんなに迷惑かけたくない!



だけど


「美鈴ちゃん、けど…」


「私は大丈夫。気をつけるから。」


こんなんじゃだめだ。



ちゃんとしなきゃ、私。