だけど


「カップケーキ、食べないの?」


私は陸斗君に聞く。


すると


「あいつらには内緒にしたいからな。」


陸斗君が言う。


「…え…」


「独り占めしたいから。」


陸斗君が言う。


…っ…


うっ…何か色々やばい…


「あ、ありがとう…」


「後で食べたら感想言うよ。楽しみだな。」


不安になる事なんてなかったんだ。


嬉しいよぉ…。





陸斗君の喜ぶ顔が見れるだけですごく幸せ。


たまらなく幸せなんだ…。






――その夜。


――♪〜♪♪〜♪〜…


「…あ…」


陸斗君からメール!



《カップケーキ、
すっげー美味かった。

サンキューな。
また来年も頼む。》


…わ…


すっごく嬉しい…。


メールだけでやばいんだ。


メールだけでも
ドキドキして嬉しくなるよ。