「わ、わかりました…」


「僕はトイレ行きますね。」


「あ、はい!」


二人は多目的室を出た。





り、陸斗君と二人きり…。


よ、よし!


「あ、あの…陸斗君!」


「何だ?」


「こ、これ!」


私はプレゼントを入れた袋を陸斗君に渡す。


「サンキュー。」


陸斗君は紙袋からプレゼントを取り出す。


「カップケーキ…?」


「う、うん!」


「こっちは何だろ…」


陸斗君はもう一つのプレゼントを出す。



…あ…


「ブックカバーだ…」


「ご、ごめんね!こういうので…陸斗君、本好きだから…」


「へぇ、三種類ある。オシャレなデザインだな。」


…わ…


「ありがとう、桜沢。すっげー気に入った。大切に使わせてもらうな。」


陸斗君は私の頭を撫で、言う。


…っ…


「い、いえいえ。」


良かった。