「美鈴も行きなよ!」
理世ちゃんが私に言う。
だ、だって…
陸斗君の周りは本当に女子がたくさん。
…あ…
「高山君、これ受け取って。」
天宮さんが陸斗君にプレゼントを渡す。
「今度の誕生日パーティー、楽しみにしてるわね。」
天宮さんが笑って陸斗君に言う。
「あの子、まだ諦めてないわけ?」
理世ちゃんが言う。
誕生日パーティー…。
そっか、天宮さんは行けるんだ。
見ると、みんな豪華な物を陸斗君に渡してる。
小さなカップケーキとブックカバーがプレゼントの私とは差がある。
どうしよう、
今回ばかりは不安。
前は普通に渡せたのに…
けど
渡さなきゃだよね。
陸斗君に渡したい。
あ、そっか。
放課後の補習があるんだった!
その時に渡そうかなっ。