今年は去年より、陸斗君にアプローチする人が増えた。



だから


ちょっとだけ目立ちたい気持ちもある。



図々しい…かな。



けど


陸斗君が喜ぶ物を渡したいから。





「何で陸斗もいるんだよ?」


「別に良いだろ。」


…わ…


放課後になると、私達は補習へ。



今日は浩太君も来た。


「理世ちゃんも来れたら良かったのになぁ…」


「仕方ないですよ。体育大会が近いんですし。」


「はい…」


「あ、たくさんお菓子あるのでどうぞ。」


「あ、ありがとうございます!」


私が言うと、神谷先生は笑う。


「美鈴ちゃんの隣は俺ね!」


浩太君は私の隣に座り、言う。



だけど


「だめだ。お前は神谷先生と俺の間な。1番勉強できないんだから。」


「陸斗ーっ!」