「では、また明日。」


「はーい!」


「悠ちゃん、ありがとうね!」


私と浩太君は多目的室を出た。





「疲れたぁ!」


「今日は勉強、たくさん頑張ったからね。」


けど、

神谷先生は聞きやすい先生だからやりやすいなぁ。



「美鈴ちゃん、悠ちゃんと仲良いよね…」


「んー…私、一人っ子だからああいうお兄ちゃんに憧れるのかも。」


「お兄ちゃんか。なら、良かった!」


「へ?」


「悠ちゃんがライバルなんてやだもん。」


こ、浩太君…。


「けど、結構やばいかもな。」


「浩太君?」


「美鈴ちゃんと一緒に補習できて嬉しいな。」


浩太君は笑って言う。


「私も!数学苦手仲間がいると安心だよ!」


「うっ…美鈴ちゃん…そういう意味じゃなくて…」


「ん?」


「じゃあ…また明日ねっ。美鈴ちゃん!」


浩太君は女子寮の前に行くと、言う。