「他校の子かな?」
「天宮さん以外にも高山君と関わるお嬢様いるもんね!」
陸斗君に好きな人が…?
もやもやする。
「おはよう、美鈴ちゃん!」
浩太君が来て、言う。
「こ、浩太君!おはよう…」
「さすが陸斗。天宮さんを振った事、学校中の噂だよ。」
陸斗君…。
「おはよう。」
…あ…
陸斗君が来ると、みんなが陸斗君を見る。
「り、陸斗君!おはよう…」
「おはよう、桜沢。」
陸斗君の好きな人…。
やっぱり、夏穂さんみたいな人なんだろうな。
「どうした?ぼーっとしてるな。」
陸斗君は私の頭を軽く叩き、言う。
やっぱり、
ずっと報われないんだろうな。
この切ない恋。
けど、
陸斗君の側にいればいるほど、諦めるとか分からなくなる。
陸斗君の1番になりたいって本当は思ってる。