「ん…あ!わ、悪い…桜沢。」


バスが学校に近付くと、陸斗君が目覚め、言う。


「だ、大丈夫だよ!」


「つい、寝心地が良くて爆睡してた…」


「おはよう、陸斗君。」


私は笑って言う。



「お、おはよう。」


「あ、陸斗君!」


「ん?」


「寝癖!」


私はそう言うと、陸斗君の寝癖を直す。


「よし、これで大丈夫…」


――ドキッ。


陸斗君は私を見つめる。


「ご、ごめん!」


「あ、いや…」


今日はいつも以上に陸斗君にドキドキする。



何でかな…。





「解散!」


…あ…


あっという間…だったなぁ。



バスが学校に着くと、私達は解散する。



「カラオケ行く人!」


浩太君が言うと、みんなは疲れた表情を浮かべながらも浩太君の元へ。



みんな、パワフル!