「…ん…」


…あ…


陸斗君は疲れたのか、気付いたら眠ってた。


だけど


…っ…


陸斗君は私の肩に寄りかかり、眠る。



――ドキッ。


り、陸斗君…。



や、やばい。


ドキドキが!



だけど


「寝顔…可愛い…」


ずっと見ていたい。



なーんて思ってしまう。


気付いてしまった。



陸斗君とこのままじゃ、
満足できないって。


けど、

前に進む方法は分からなくて。


去年の今頃、私は自分の気持ちに気付いた。



その時よりも、今のがずっとずっと大好きで。


私は切ない恋をずっとしている。



ごめんね、陸斗君。


まだ好きでごめんね。



友達として頑張るって約束したのに…


本当は私は…



私は諦める方法も前に進む方法も分からない。


今もただ、想う事しかできないのかな。