「じゃあ、外にテラスあったからそこで食うか?」
「た、たくさんあるよ?」
「せっかく、桜沢が作ってきたんだし…もったいないじゃん。俺は食えるよ。」
「陸斗君…」
「独り占めだな。」
陸斗君は笑って言う。
「い、行こう!」
「うん。」
今日はおかしいなぁ。
いつも以上に陸斗君に
ドキドキしちゃう。
久々に二人きりだから?
やばいなぁ。
やっぱり、私は陸斗君から離れるなんてできない。
側にいたい…。
天宮さんのお願いは絶対に聞けない。
ごめんなさい…。
「美味い!やはり、おにぎりとやらは美味いな。」
「陸斗君、大丈夫?」
たくさん食べてるけど…
「大丈夫だって。俺、結構食べれる方だし。」
「え?こんな細いのに!」
「食べても太らないんだ。」