「クラゲの感触、気持ち良い!ぷにぷにしてる!」


「桜沢、クラゲは平気なんだな?」


「うん!」


「確かに触り心地良いな。」


陸斗君はクラゲに触って言う。



「何か可愛いよね、クラゲって!」


「ああ。癒される。」


こんな時間が過ごせるの
夢みたいだな。



もっともっと時間が欲しいな。


このままずっとこんな楽しい時間を過ごせたら良いのに。




「サメ!カッコイイね!」


「普通、サメ怖がるんじゃないか?」


「そうなのかな。」


「桜沢って変な奴だよな。」


「り、陸斗君!」


私達はゆっくりと見て回る。


楽しいなぁ。



陸斗君とちゃんと話したの久しぶりだし。



すると


「あの…写真、撮って頂けますか?」


…あ…


老夫婦が陸斗君に写真を頼む。


「良いですよ。」


陸斗君が承諾すると、老夫婦は手を繋ぎ、水槽の前に立つ。