すると


「あれ、二人とも…どうかされたんですか?」

…あ…

「神谷先生!」


神谷先生が来た。


「へぇ、良かったですね。美鈴ちゃん。陸斗君と回れて。」

神谷先生はこっそり、私に言う。


「か、神谷先生!」


神谷先生は私の気持ちに気付いてるからね。


だけど


「桜沢、さっさと行くぞ。」


陸斗君が私に言う。


「へ?」


「じゃあ、神谷先生…さようなら。」


陸斗君は冷たく言い放つと、先に歩き出す。



陸斗君?


「お前、神谷先生と仲良くなったんだな?」


「あ、うん!優しい先生だよね。」


…あ…


陸斗君、不機嫌?


「や、やっぱり…陸斗君は神谷先生が嫌なの…?」


私は陸斗君に聞く。


すると

「そんなんじゃねぇよ。」


陸斗君が言う。


「け、けど…」


態度が…。


「ほら、さっさと次のコーナー向かう!」


「は、はい!」