「だ、大丈夫だよ。心配かけてごめんね。私は大丈夫!だから、陸斗君は天宮さんのとこに…」

変な噂たてられたら、
陸斗君が…。


「聞いたのか?婚約の話。」


陸斗君が私に聞く。


「あ、うん…」

「確かにうちの親は考えてるみたいだな。けど、俺は認めない。俺は俺の好きに生きたい。天宮とも付き合うつもりはないから。」


…え…


「陸斗君…」


「夏穂の事は好きだったよ。だから、婚約の話も受け入れた。けど、今回は婚約の話は別。俺は…好きな奴と一緒になりたい。」


「そ、そっか。」


「もしかして、それで気使ってたのか?」


「え?」


「桜沢、あまり俺に話しかけて来なかったし。」


「…っ…」


「そんなのだめだから。俺が許さない。」


「…へ?」


「言っただろ。避けられるのは悲しいんだから。」


「ご、ごめんなさいっ。避けてるつもりは…」


「そっか。じゃあ、これからはちゃんと俺と話す事。」


「は、はい!」