「桜沢さん、行こう。」
「あ、はい!」
私は中谷君と共に二人を追いかけた。
「わ…」
可愛い…。
エンジェルフィッシュだ。
癒されるなぁ。
私は水槽の中の魚を眺める。
綺麗な色合いの魚を見てると和むなぁ。
すると
――パシャッ。
「…へ?」
私はシャッター音が聞こえ、振り向く。
すると
「気付かれちゃったかぁ。」
浩太君が私に言う。
「浩太君!」
「美鈴ちゃん、見つけたから写真撮った!」
「もう!お魚の写真、撮ってよー。」
「だって、魚見てる時の美鈴ちゃん…小さな子供みたいで可愛いし。」
うっ…
「ち、小さな子供…」
「後で一緒に写真、撮ろうね?」
浩太君は笑って言う。
「う、うん…」
「じゃ、後で。寂しいけど…班のとこ行く!」
浩太君は笑って言うと、班の元へ。