…え…


昇降口のところで、陸斗君が天宮さんに抱きつかれているのを見てしまった。



そして


天宮さんはいきなり…


…っ…


陸斗君にキスをしたんだ。



…っ…


何で…?



胸がドクンとなる。


陸斗君は天宮さんと…。



そうだよね。


浩太君の噂もあるし。



それに、二人は最近よく話すし。


天宮さんは夏穂さんに
近いものがあるし。



陸斗君だって前に進んでる。


それを応援すべき。



友達なら…


けど…



「嫌だよ…。」


私は泣きながらその場を離れる。



陸斗君が本当に好きで。


やっぱり、ごめんね。



心から応援できないの。


やっぱり、私は…

このままじゃ辛い。


嫌なの…。



満足、できないの。



もっと近付きたいって。


けど、

だめなんだ。