…あ…


そして

どんどん速くなり…



「ゴール!!」


…あ…


陸斗君のが速かった。



「ま、負けた…。」


「俺がお前なんかに負けるわけねぇだろ?」


「陸斗、むかつく…。」


走り終えると二人は息をゼェーゼェーさせながら言う。



二人ともかなり本気で走ってたからね。



「お疲れ様!」


二人が戻ると、私は二人に言う。


「ありがとう、美鈴ちゃん。」


「サンキュー、桜沢。」


二人はそう言うと、お茶を飲む。



「だ、大丈夫?」


二人ともかなり疲れた表情。



「あ、さっき…二人はこそこそ何の話してたの?」


私は二人に聞く。


すると


「男同士の秘密だ!な、陸斗。」


「ああ。けど、その言い方はやめろ。お前が言うと、気持ち悪い。」


「陸斗!」


んー…気になるなぁ。